ぽとねーす。 | Psychiatry Ot National Examination Easy Study

精神科で働く4年目作業療法士によるOT国試対策ブログ

作業療法治療学

第52回午後19 ― 認知症

79歳の女性。Alzheimer型認知症。趣味の詩吟や洋裁をして過ごしていたが、75歳ごろから物忘れが目立ち始めた。最近、夫が入院して独居となったが、洋裁や家事ができなくなり自信を喪失して介護老人保健施設に入所となった。HDS-R10点で、日付、減算、遅延再…

第52回午後4 ― 認知症

67歳の男性。Lewy小体型認知症。退職しているにもかかわらず時々会社に行こうとするが、説明をすると納得する。「子供が部屋の中にいる」と訴えることが増えた。日常の動作は緩慢となり、歩行も困難になったため入院した。この患者に対する作業療法の際に適切…

第52回午前49 ― 認知症

認知症患者の周囲を困らせる行動への対応で最も適切なのはどれか。 すぐに制止する。 論理的に説得する。 単独での行動を勧める。 新たな住環境を用意する。 行動のパターンから原因を探る。 答え:5 こっちからしたら迷惑行為でもその人がそうする理由があ…

第54回午前48 ― 認知症

認知症患者に対する作業プログラムを作成する上での留意点で適切なのはどれか。 活動の時間帯は覚醒水準に応じて設定する。 新しい事に挑戦していくような活動を用いる。 活動は多少幼稚になっても、可能な限り単純化する。 生活史よりも、現在の状態を重視…

第55回午後96 ― 認知症

認知症患者に対して行われるのはどれか。2つ選べ。 音楽療法 内観療法 森田療法 精神分析療法 リアリティオリエンテーション 答え:1・5 正解。リラックスできる音楽をかけることで不安を和らげたり、懐かしい歌ったり。 室内で一人で自己洞察するような療法…

第55回午前43 ― 認知症

認知症患者とのコミュニケーション上の配慮で最も適切なのはどれか。 にぎやかな環境で話す。 指示は詳細なものにする。 身振り手振りは使わない。 沈黙した場合は話題を変える。 話題は本人と関係のあるものにする。 答え:5 注意選択難しい人おるのに気が…

第56回午後46 ― 認知症

正しい日時や場所などの情報を繰り返し提示する認知症患者への介入法はどれか。 作業回想法 ユマニチュード ルーティン化療法 バリデーション療法 リアリティオリエンテーション 答え:5 作業を用いての回想法、ってことは比較的残りやすい昔の記憶を引き出…

第56回午前6 ― 認知症

80 歳の女性。77 歳頃から物忘れが目立ち始め、今では歩行時のつまずきやすさ、書字の震えがある。日によって程度は異なるものの、自宅のテレビや窓、棚のガラス戸など、光沢のあるところに知らない人が映って見えるようになった。「テレビに知らない人の顔が…

第56回午前4 ― 筋ジストロフィー

7歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィーの患者で、下肢筋力が低下し、椅子からの立上がり、階段昇降ができない。手すりを利用し、5mほど歩行可能である。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージはどれか。 ステージⅡ ステージⅢ ステージⅣ ステージⅤ…

第52回午後38 ― 脊髄損傷

慢性期頸髄損傷の残存機能レベルと使用する機器の組合せで正しいのはどれか。 第3頸髄節 ――― 環境制御装置 第4頸髄節 ――― 人工呼吸器 第5頸髄節 ――― チンコントロール電動車椅子 第6頸髄節 ――― BFO 第7頸髄節 ――― コックアップスプリント 答え:1 正解。 余…

第52回午後35 ― 脊髄損傷

頸椎に不安定性のある急性期頸髄損傷の関節可動域訓練で角度を制限する関節はどれか。 肩関節 手関節 股関節 膝関節 足関節 答え:1 資料手元にないからよく分からないですゴメンナサイ。 まあ素直に考えたら首不安定なんだからそれに近い肩はやりすぎるなよ…

第52回午後8 ― 脊髄損傷

20 代の男性。頸髄損傷完全麻痺(Zancolli の四肢麻痺上肢機能分類 C6B2)。仰臥位から長座位へ垂直方向の起き上がり動作獲得のために練習を行っている。図に示す肢位で肩甲帯を左右に振り重心を移動することを繰り返す。正常以上の関節可動域拡大を目的とし…

第54回午後10 ― 脊髄損傷

頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す。この練習の目的動作はどれか。 導尿カテーテル操作 ベッド上での移動 足上げ動作 上着の着脱 寝返り 答え:2 何をどうしたらこの姿勢が導尿と関係あるよ?ってことで×…

第54回午前7 ― 脊髄損傷

20 歳の男性。頸髄完全損傷。受傷3週後の Daniels らの徒手筋力テストにおける上肢の評価結果を示す。この患者が獲得する可能性の最も高い ADL はどれか。 床から車椅子へ移乗する。 10 cm の段差をキャスター上げをして昇る。 ベッド上背臥位からベッド柵を…

第55回午後11 ― 脊髄損傷

25歳の男性。頸髄完全損傷、Zancolli の四肢麻痺上肢機能分類でC6A。ベッド・車椅子間の移乗動作の自立を目指して天井走行型リフトを使用した訓練を行うことになった。吊り具の写真(別冊No. 2)を別に示す。選択する吊り具として正しいのはどれか。 ① ② ③ ④…

第52回午後11 ― 筋萎縮性側索硬化症

57 歳の男性。筋萎縮性側索硬化症と診断されて3年が経過。四肢や体幹に運動麻痺を生じてベッド上の生活となり ADL は全介助。さらに球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚する。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのは…

第56回午前2 ― 筋萎縮性側索硬化症

筋萎縮性側索硬化症の機能的予後を示しているのはどれか。縦軸は機能、横軸は時間を示す。 答え:1 あんまり見ないタイプやね。 ALSは進行性の難病、予後不良で急激に機能障害が起こるから、ってところかな。 はパーキンソン病か?もしくは脊髄小脳変性症?…